マントル(MNT)とは?
マントル(MNT)は、大規模な自前トレジャリーを持つイーサリアムのレイヤー2ネットワークと、そのガス・ガバナンス用トークンです。
マントルは2023年に分散型組織BitDAOがマントルへ統合・リブランドされた際、BitDAOの資産を引き継ぎました。プロジェクトの公式発表によると、マントルのメインネットは2023年7月に稼働しています。
マントルのトレジャリーは、Messariの2026年2月のレポートで約42億ドルと推計されており、単一プロトコルとしては最大級です。マントルはこの資金を生態系の成長に投じる点で、他のL2と区別されます。
マントルの技術構成は何が違う?
マントルはローンチ当初、取引実行・データ保存・合意といった役割を専門の層に分担させるモジュラー構造を採用し、データ可用性(DA)にはEigenDAを使ってコストを抑えていました。
マントルはその後、構成を大きく変えています。複数の報道によると、マントルは2025年9月にSuccinctのSP1 zkVMを基盤とするOP Succinctのゼロ知識(ZK)有効性証明へ移行し、出金の待機期間を7日から約6時間に短縮しました。
マントルは2026年1月、イーサリアムのブロブを主要なデータ可用性層とする移行を発表し、L2BEATなどの分析サイトはこのアップグレード以降マントルをイーサリアム上のロールアップとして分類しています。EigenLayerとの協力はmETHなど特定の用途で続いています。
mETHとマントルの生態系とは?
マントル生態系の代表的な商品は、イーサリアムを預けてステーキング報酬を得る流動性ステーキングトークンmETHです。マントルはほかにも、ビットコイン連動のfBTCやインデックス商品MI4など、金融色の強い構成要素を揃えています。
マントルはトレジャリー資産と流動性を活用してDeFiやアプリのプロジェクトにインセンティブを提供し、利用者を呼び込む戦略をとっています。複数の報道によると、マントル上のDeFi預かり資産(TVL)は2026年3月10日に初めて10億ドルを超えました。
2026年のマントルの状況は?
マントルは2026年、資本が潤沢なL2という立場を生かし、流動性ステーキング・インデックス商品・機関との連携など金融寄りの方向へ生態系を広げています。マントル自身はオンチェーン金融インフラを掲げています。
マントルは2026年4月22日、複数のOP Stack改善をまとめて適用するアップグレードを実施したと報じられました。マントルの厚いトレジャリーは、相場が厳しい時期にもプロジェクト運営を支える財源となります。
ただしマントルの資本が大きくても利用量が自然に伴うわけではなく、実際に多く使われるチェーンになることがマントルの課題です。
マントルのロードマップは?
マントルのロードマップは、ZKロールアップ構成の性能向上(より安いデータコストと高速な処理)、流動性商品と金融サービスの拡充、トレジャリーを活用した生態系育成に重点を置いています。
マントルが目指すのは、豊富な資本を実際のオンチェーン利用へ転換するL2として定着することです。具体的な日程や詳細は、マントルの公式ドキュメントや発表で確認するのが確実です。
マントルのリスクは?
マントル最大の課題は、激しいL2競争の中での差別化です。Arbitrum・Optimism・Baseなど有力な競合が多く、マントルが資本とインセンティブだけで利用者を長く留めるのは容易ではありません。MNTトークンに実際の価値がどれだけ蓄積されるかも論点です。
マントルのトレジャリー運用の成果や構造の透明性、ZK証明システムやブリッジなど技術要素の安定性も確認しておきたい点です。本記事は情報提供を目的としたもので投資助言ではなく、投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。