テザーゴールド(XAUT)とは?
テザーゴールド(XAUT)は、テザー系企業が発行し、1トークンが現物の金1トロイオンスの所有権を表す金連動型トークンです。
テザーゴールドは、ステーブルコインUSDTで知られるテザーが、テザー公式サイトによると2020年に公開しました。発行はテザー系のTG Commodities Limitedが担い、現物の金をブロックチェーン上で保有・移転できるようにすることを目的としています。
テザーゴールドは金をデジタル資産として扱う点から、現実資産のトークン化(RWA)の代表例としてよく取り上げられます。テザーゴールドの各トークンは、特定の金地金に含まれる純金の所有権と結びついています。
テザーゴールドの金はどこに保管されている?
テザーゴールドの裏付けとなる金は、テザーの説明によるとスイスの保管庫に保管され、ロンドン地金市場協会(LBMA)のグッド・デリバリー基準に沿った地金とされています。テザーゴールドの保有者は、テザーが提供する照会ツールで、自分のトークンに対応する地金のシリアル番号、純度、重量などを確認できます。
テザーゴールドはイーサリアムのERC-20トークンとトロンのTRC20トークンとして発行されており、対応するオンチェーンのアドレス間で送金できます。テザーゴールドは近年、クロスチェーン技術を使った版を通じて、ほかのブロックチェーンにも利用範囲を広げています。
テザーゴールドの供給量は?
テザーゴールドには固定の最大供給量がなく、現物の金が確保・検証された後にトークンが発行される仕組みです。そのためテザーゴールドの流通量は金の準備高に応じて増減し、テザーは四半期ごとに準備金の証明報告書を公表しています。
テザーゴールドの準備高は、テザーの発表によると2026年第1四半期に約36%、2026年第2四半期に約9.5%増加し、第2四半期は金価格が下落する中でも保有量が増えたと報告されています。テザーゴールドはトークン化された金の市場で大きなシェアを持つ商品の一つとなり、複数の取引所や分散型金融のサービスで担保や取引手段としても使われています。
テザーゴールドのメリットとリスクは?
テザーゴールドは少額単位で金を保有でき、24時間いつでも送金できる点、そしてテザーが保管手数料を取らないと説明している点が主な特徴です。テザーゴールドが特定の地金に紐づく割り当て型の構造であることも、透明性の面での利点とされています。
テザーゴールドは発行体と保管機関への信頼が前提となる中央集権的な仕組みであり、準備金の確認もテザーが公表する証明報告に大きく依存します。テザーゴールドを検討する際は、各国の規制動向、現物の引き出し条件や費用、金価格そのものの変動も考慮する必要があります。