オプティミズム(OP)とは?
オプティミズム(OP)は、イーサリアムの取引を本体の外で処理し手数料を下げるレイヤー2ネットワークと、そのガバナンストークンです。
オプティミズムは取引をイーサリアムのメインネット外でまとめて処理し、結果のデータだけをメインネットに記録することで、イーサリアムの安全性を活かしつつ利用者の手数料を抑えます。オプティミズムの方式は『オプティミスティック・ロールアップ』で、アービトラムと同じ系統に属します。
オプティミズムはOP Labsが中核開発を担い、Optimism Foundationがエコシステム運営を支えています。オプティミズムは単一チェーンにとどまらず、公共財支援の哲学と『スーパーチェーン』構想で他のL2との違いを打ち出してきました。
オプティミズムのOP Stackとスーパーチェーンとは?
オプティミズムのOP Stackは、誰でも独自のL2を構築できるよう公開されたオープンソースの標準コードです。オプティミズムは、OP Stackで作られたチェーン同士が一つのネットワークのようにつながる『スーパーチェーン』を目標にしています。
オプティミズムのスーパーチェーンには、OP Mainnetのほか、World Chain、Unichain、Zoraなど複数のチェーンが参加してきました。オプティミズムの戦略は『一つのチェーン』ではなく『多数のL2が共有する標準』になることです。
オプティミズムのエコシステムで最大のチェーンだったCoinbaseのBaseは、2026年2月に公式ブログでスーパーチェーンを離れ、自社運営のスタックへ移行すると発表しました。オプティミズムにとってBaseの離脱は、スーパーチェーン構想の規模と収益構造を大きく変える出来事と受け止められています。
オプティミズムのRetroPGFとは?
オプティミズムの『回顧的公共財資金支援(RetroPGF)』は、エコシステムに貢献した開発者やプロジェクトに対し、すでに生み出した成果を根拠に事後的に報酬を配分する仕組みです。
オプティミズムはRetroPGFを通じ、『有益なことをすれば後で報われる』という原則でオープンソースのツールやインフラといった公共財を支えようとしています。オプティミズムのこの公共財哲学は、他のL2と区別される特徴としてよく挙げられます。
OPトークンの用途は?
オプティミズムのOPトークンはガス代の支払い手段ではなく(ガスはETHで支払う)、ネットワーク運営を決めるガバナンストークンです。オプティミズムはトークンハウスとシチズンハウスからなる二院制ガバナンス『Optimism Collective』を通じて、資金配分やアップグレードの方向を決めます。
オプティミズムの公式ドキュメントによると、OPの初期総発行量は4,294,967,296枚に設定されています。OPトークンは2022年のエアドロップで初めて配布されました。
オプティミズムのガバナンスは2026年1月28日の投票で、スーパーチェーンのシーケンサー純収益の50%を12か月の試行期間中にOPの買い戻しへ充てる案を承認しました(2026年1月のCoinDesk報道)。オプティミズムのこの決定は、OPとネットワーク利用を直接結びつける試みと解釈されています。
オプティミズムのロードマップは?
オプティミズムのロードマップは、スーパーチェーンを実際に一つのネットワークのように機能させることに焦点を当てています。オプティミズムは、チェーン間でメッセージや資産を素早く移す相互運用性、分散化された不正証明の強化、より多くのチェーンのスーパーチェーン参加を主要課題として掲げてきました。
オプティミズムはOP Mainnetに誰でも参加できるパーミッションレスなフォールトプルーフを導入し、分散化の段階を進めてきました。オプティミズムの目標は、多数のL2が滑らかにつながったスーパーチェーンを完成させることです。
オプティミズムのリスクは?
オプティミズムをめぐる代表的な論点は、ネットワーク成長の価値が実際にOPトークンへ蓄積されるかどうかです。オプティミズムは2026年2月にBaseがスーパーチェーン離脱と収益分配の停止を発表したことで、Collectiveの収益の大部分を占めていたチェーンを失ったと指摘されています。
オプティミズムには、アービトラムなど他のL2との競争、他チェーンがOP Stackを離れる可能性、トークンのアンロックによる流通量増加といった変数もあります。本記事は情報提供を目的としたもので投資勧誘ではなく、投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。