イーサリアム(ETH)とは?
イーサリアム(ETH)は、スマートコントラクトでアプリを実行できるブロックチェーンと、その基軸となる暗号資産です。
イーサリアムは公式サイト(ethereum.org)によると、2015年7月にヴィタリック・ブテリンらによってメインネットが公開されました。ビットコインが『デジタル通貨』に近いのに対し、イーサリアムはアプリが動く『ワールドコンピュータ』に例えられます。
イーサリアム上ではDeFi(分散型金融)、NFT、ステーブルコイン、ゲームなど多くのサービスが動いています。ETHはネットワーク利用の燃料(ガス)であり、単体で取引される資産でもあります。
イーサリアムのガス代とバーンの仕組みは?
イーサリアムで取引やスマートコントラクトを実行するには『ガス』と呼ばれる手数料をETHで支払います。公式ドキュメントによると、2021年8月のロンドンアップグレードで導入されたEIP-1559以降、基本手数料(ベースフィー)が焼却され、利用が増えるほどETHの純供給が減る仕組みになりました。
イーサリアムにはビットコインのような発行上限がなく、新規発行とバーンのバランスで供給は増減します。2026年9月時点のCoinGecko集計では、ETHの総供給量はおよそ1億2,000万枚です。
24時間変動-1.38%
7日変動-6.56%
時価総額¥48,893,250,659,577
24時間出来高¥2,291,705,519,145
24時間高値¥408,944
24時間安値¥399,461
過去最高値¥782,613
イーサリアムのステーキング量はどれくらい?
イーサリアムのステーキングは、ETHを預けてネットワークの検証に参加し報酬を得る仕組みです。オンチェーンデータを引用した業界報道によると、2026年9月18日時点で総供給の約35.6%がステーキングされており、2025年9月の約29.8%から増加しています。
イーサリアムでステーキングされたETHはすぐには売却できないため、市場で実際に流通する量はその分少なくなります。一方で、リキッドステーキングトークンのようにステーキング済みETHを代替するトークンも取引されています。
イーサリアムはなぜマイニングをやめたの?
イーサリアムは2022年9月の『マージ(The Merge)』でマイニング方式(PoW)から『プルーフ・オブ・ステーク(PoS)』へ移行しました。公式ドキュメントによると、32 ETHを預けたバリデータがブロックを提案・確定して報酬を受け取り、移行後のエネルギー消費は約99.95%削減されました。
イーサリアムのマージは、稼働中の大規模ブロックチェーンが合意形成の仕組みを丸ごと切り替えた事例として、ブロックチェーン史上の大きな技術イベントとされます。以降の開発は、拡張性と分散性の両立を目指して進められています。
イーサリアムの最近のアップグレードとロードマップは?
イーサリアムは公式サイトによると、2025年5月に『Pectra』、2025年12月に『Fusaka』アップグレードを実施しました。Fusakaで導入されたPeerDASは、レイヤー2(L2)が使うデータ容量を増やし、L2の取引コストを下げることを狙っています。
イーサリアムの次の大型アップグレードは『Glamsterdam』で、2026年9月末の業界報道では10月6日のSepoliaテストネット適用を経て2026年第4四半期のメインネット実装を目標としていますが、正式な日程は未確定です。GlamsterdamはePBS(ブロック構築の分離)や並列処理の基盤づくりなどL1の処理能力向上に焦点を当て、その後に『Hegotá』が予定されています。
イーサリアムの長期ロードマップでは、完全なダンクシャーディングやZK(ゼロ知識)証明をL1に取り込み、安く速く、かつ安全なネットワークを目指しています。
イーサリアムのリスクと論点は?
イーサリアムをめぐる代表的な論点は、L2の利用が増えるほどL1の手数料収入やバーン量が減り、ETHに十分な価値が蓄積されるのかという点です。Solanaなど高速な競合チェーンや、頻繁なアップグレードに伴う複雑さと実行リスクも指摘されています。
イーサリアムのステーキングや関連商品(現物ETFなど)の規制上の扱いについても、国ごとに不確実性が残っています。本記事は情報提供を目的としたもので投資勧誘ではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。