Zcash(ZEC)とは?
Zcash(ZEC)は、ゼロ知識証明で取引の当事者や金額を秘匿できるプライバシー特化型の暗号資産です。Zcashのメインネットはプロジェクト公式資料によると2016年10月に始動し、ビットコインのコードをベースに開発されました。
Zcashの中核技術はゼロ知識証明(zk-SNARKs)で、取引内容を公開せずにその取引が正当であることを数学的に証明します。Zcashはモネロと並び、プライバシーコイン分野で最もよく知られたプロジェクトの一つです。
透明アドレスとシールドアドレスの違いは?
Zcashの取引には2種類のアドレスがあります。『tアドレス』はビットコインのように履歴が公開される透明な取引に使われ、シールドアドレスは送信者・受信者・金額を隠す取引に使われます。最近のウォレットは両方式をまとめた統合アドレス(Unified Address)に対応しています。
Zcashは利用者が状況に応じて公開と非公開を選べるため、『選択的匿名性』を持つコインと呼ばれます。Zcashはかつて透明取引の比率が高いと指摘されていましたが、2026年9月時点のZecHub集計ではシールドプールに保管されたZECは約496万枚、流通量の約30%まで増えています。
Zcashの発行上限と半減期は?
Zcashはビットコインと同じ作業証明(PoW)で採掘され、プロジェクト文書によると総発行上限は2,100万枚です。Zcashには約4年ごとにブロック報酬が半分になる半減期があり、プロジェクトの記録では2回目の半減期は2024年11月に実施されました。
Zcashは初期に採掘報酬の一部を開発チームや財団に配分する『創業者報酬』の仕組みで議論を呼び、その後コミュニティの議論を経て開発資金の配分方法が何度も見直されました。2024年11月のNU6アップグレード以降、Zcashの開発資金の一部はプロトコル内の『ロックボックス』に積み立てられ、NU6.1以降はZEC保有者がその使い道を決める仕組みになっています。
Zcashのリスクは?
Zcashは強力なプライバシー技術と長年の暗号学研究の実績を強みとし、金融プライバシーを重視する利用者層から支持されています。Zcashのコミュニティは、NU7などのネットワークアップグレードを引き続き進めています。
Zcashのようなプライバシーコインは、資金洗浄への懸念から各国の規制や取引所の上場方針の影響を大きく受けます。Zcashは一部の国や取引所で取り扱いが制限されたり上場廃止になったりした例があるため、利用前に地域の規制環境を確認することが大切です。